25:白いワイシャツ

五人










三「部屋とワイシャツと私ー、愛するあなたのためー、毎日ー、みがいていたいからー、ときどき服を買ってねー」


左「……」

兼「なにが出るかなっ、なにが出るかなっ、たらららった、たらららん」

幸「萌えですって」

慶「はっはー! お前らメイドやってみろやー」

兼「む。わかった」

慶「え、いや……、冗談だぜ、兼続? あ、ちょ、服脱いでんじゃねえよっ」ばちこん

左(余計なこと言うから……)


とっとことっとこ


幸「三成先輩、やっぱり私も手伝いますよ……?」

三「毒入りスープで一緒にいこ……、幸村? なにを言う。今日はなにかのお祝いで、俺が皆に料理を振舞おうという企画ではないか」

幸「でもなんか……不安で」

三「そんなに俺が裸エプロンをしないことが不満か」

幸「えっ? いや、そんなわけでは……」

三「しょうがないなあ、ちょっとだけだぞ。普段こんなことしないんだから」

幸「え、ちょ、先輩ッ」



左(あ、また始めてるな)


三「見よ! 俺の最終萌え形態を! これでもくらえ腐ったミカンどもめ!」ばりーん

幸「え、ちょ……? え? なに?」



左(説明しよう! 三成さんは機嫌がいいと服を脱ぎたがる! そして今歌を歌うほど機嫌がよかった三成さんは服を脱いだ! しかしおねねさん(母親)が三成さんのその悪癖を心配して、服の下に肌着……つまり、ババシャツともも引きを着るようにしつけられているのだ! 今、三成さんはもも引きとババシャツの上にエプロンをしているのだ! …………あーあ、萌えねえ)


三「……やっぱ服着る。左近、服借りるぞ」

左(あ、機嫌悪くなった。え、てか今、俺、服脱がされてるんだけど。なんで? 左近わからない。……あ、そっか。脱ぐときにばりーんって破っちゃったもんね、服)

幸「?」

三「俺としては、このもも引きが俺の魅力を半減させていると思う」

幸「じゃあ脱げばいいんじゃないんですか?」

三「……幸村がそう言うんなら、わかった。脱ぐ」もぞもぞ

幸「あ」

三「……そうだ、ズボンも破っちゃったんだ」

左(真田グッジョブ。今の三成さん萌える。すごく萌える。これは義だ。ダボダボワイシャツプラス生足コンボきたね!)グッ

幸「あ、制服破っちゃいましたよね、さっき」

三「ああ。制服は意外ともろい。幸村ははいているな……、左近からはワイシャツもらったし」

左(“もらった”?)


三「兼続……、なんだ、メイド服か? 萌え!」グッ

兼「えっ」どきんっ

慶「え」(嘘つけやい)

三「メイド服でいるんだったらズボンは必要ないな。もらうぞ」

兼「む、三成、その格好……、直江負けない!」

三「なにが」

慶「さっきサイコロで萌えの面が出たもんだからなあ」

三「俺のどこが萌えなのだ。見ろ。ワイシャツの下はなんとーっ、ボクサーパンツ」

兼「もっこり!」どきんっ





オチる気はないらしい。
07/06