Oh! JINGI

三成 + 左近 + 幸村










ぷるるる、ぷるるる


「はいもしもし、人材派遣のオー仁義です!」

「あ、もしもし、オー仁義、オー仁義のCMのオー仁義さんですか」

「はいそうです。本日はどういったご用件でしょうか?」

「ええっと、今回は上司に恵まれないので…」

「はい、上司派遣ですね!」

「・・・え、上司を派遣してくるんですか?」

「ええもちろんですとも、どういった上司をご所望でしょうか?」

「どんなのでもいいんですか?」

「豊富な人材を蓄えているので」

「そうですか。なら…、仕事をしっかりするマジメな上司がほしいです」

「マジメな人物…と。他には?」

「そうですね、滅多に私情を挟みこまないような人間のほうがいいかもしれねえな」

「わりとアッサリな人…と」

「ああ、あと俺が惚れる志。これ重要」

「志…と。どういった?」

「まっすぐな、不義を憎む感じで」

「ふむふむ。…ああ、なら丁度いい人物がいます」

「そうですか。とりあえず助かりました。いやあ、今の上司が本当、きれいな顔してひどい人でして」

「というと?」

「仕事をしたくないと言って意味のわからない書き置きをおいていきなりどこかへ消えちまったり」

「まあヒドイ人」

「やっと見つけたかと思ったらゴネまくりで」

「あらー、不義ですな」

「とりあえず筆を握らせて仕事させたんですけど、ものの30分で飽きたという始末」

「飽き性なんですね」

「もうこの調子じゃたまんねえもんですから殿には『仕事は終わった』と伝えてあとは俺が全部やったんですよ」

「お疲れさまです」

「ほんとう、鬼のようなお方です。ああ、オッサンのくだらない愚痴につき合わせちまってすまんな。アンタ、名前は?」

「真田幸村です」

「・・・・・・・あの」

「では、オー仁義のご利用ありがとうございました!」



ガチャっ











「・・・今日の派遣先はここか」



「殿ー!!!」