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さことの










「左近、頼みがある」

「いやです」

「まだなにm

「イヤ、です」

「人の話は最後まで聞け」

「殿」

「なんだ」

「その鼻血を見ればどういった趣向の話か想像はつきます」

「俺は生まれてこの方鼻血など出したことはない」

「嘘おっしゃい」

「本当だ。お前がもし俺の鼻に鼻血を見ているのだとしたらそれは…、おやつに食べたイチゴだ」

「鼻から何出してるんですか!」拭

「断じて血ではない。鼻血など下品なものを出すものか。イチゴだ」

「鼻から出してる時点で下品ですから」拭

「イチゴじゃだめなのか…。ならトマトだ」

「左近の話、聞いておりましたか」

「む。人の話も聞かずによくそんなことが言えたものだ」

「はあ、結局なんなんですか」

「左近、フンドシくれ」

「歯に衣着せませんね。イヤですよもちろん」

「ふ、そういう返答は予想の範疇だ」

「予想してたのに質問したんですか」

「いいか左近。ブルセラは男のロマンだ」

「やめてください。殿の煩悩のために全世界の男がブルセラの業を背負わされたらたまったもんじゃありません」

「いいや男のロマンだ」

「一歩ゆずってそういうことにしましょう。なぜそれで左近のふんどしなんですか」

「俺のロマンだ」

「あなたロマンを履き違えているでしょう」

「いいや、俺はこれでもかというほどにロマンを正しく着用している」

「ロマンは着物ですか」

「は?チミなに言ってんの?ロマンはロマンに決まっているだろう。着物なわけあるまい。疲れているのか?」

「左近に休暇をください。実家に帰らせてください」

「いーやーだーっ、左近はココにいーるーのっ」

「殿、棒読みですよ」

「ばれたか」てへっ

「かわいこぶりっこはやめましょう」

「可愛くすれば左近がふんどしくれるかなーって」

「殿…、それだけの術があらば福島殿や加藤殿と対立せずにすむのでは」

「いやあれは生理的に受け付けんからムリムリ。なんかの幼虫くらい俺はちょっと遠慮したい」

「なんていうか…、二面性の激しい人だなあ」

「左近、ふんどしギブミー。プリーズフンドシ。同情するならフンドシくれ」

「いやですよ本気で。俺のフンドシをなにに使うんですか」

「え」

「え、て。え、って。」

「いや…それはもう…、男のロマン…。ご想像におまかせしようとするか」

「想像したらとてつもなくおぞましい結論に到達したのですが」

「まあそれは個性だな」

「ニオイとか嗅ぐんですか・・?」

「いや、着用するかもしれん」

「ひいいいいいい!」

「うそうそうそ。まさかそんな。枕カバーだ」

「ぴぎいいいいい!」

「左近、フンドシギブミー!」

「ひいいい・・!ち、近寄らないでください!左近のフンドシは左近が守る!うおおおおお!」走

「待て待てー」走







「・・・ありがとう」照

「・・・いいえ…、どうか、有効に使ってください・・」




(ヤッタネ殿!)
05/25