loincloth mushroom

左 + 三 + 幸










幸「失礼いたーす」こんこん

左「どうぞー」

幸「間違えましたでもうす」

三「あってるぞ幸村」

幸「失礼でござる」スス

三「よく来たな、幸村」

左「ようこそ佐和山城石田屋へ」

幸「屋号…?」

三「俺の部屋の名前だ。カッコいいだろう。屋号みたいで」

幸「ええ、居心地いいです、石田屋」

三「入ってきて早速それか。まあくつろげ」

幸「はい!」ごろ

三(……まあいいや。幸村だし)

幸「ごろごろごろごろー」

三「…」

幸「ごろごろごろー、あ、すみません!」ぺそっ

三「い、いや、いい…」

左「殿、そんな嬉しそうな顔しなくとも。真田殿にタックルされたの嬉しいですか?」

幸「嬉しいです」

三「うん」

左「? …?」(あれ、なんか今おかしかったかも)

三「ところで、用事とはなんだ」

幸「あ!暑中見舞いを持ってまいりました」

三「しょっちゅう見舞い?」

幸「はい」

三「別にどこも悪くないが」

幸「いえいえ、これから暑くなるので」

三(これから暑くなるからしょっちゅう見舞い…?)「幸村、俺は馬鹿ではないから夏風邪はひかないぞ」

左(二人とも耳悪いなあ)

幸「え、でも寝相悪いじゃないですか」

三「そんなことはない」

幸「寝言も激しいですし」

三「そんなことはない」

幸「あ、キノコ!!」ドタドタドタ

左「え?キノコ?」

三「俺はキノコヘヤーではないぞ」

幸「三成殿!忘れてました、キノコもらいに来たんです」

左「うちはキノコの栽培なんてしてないですが…」

三「…」

幸「キノコもらってもいいですか?」

左「だから無いんですけれ」

三「ああ、持っていけ」

左「無いものをどうやって」

幸「ありがとうございます!」てこてこ

左「?」

幸「とりあえず、たくさん貰っていきますね」

三「ああ」

左「とっ…、殿の部屋にキノコがっ」

三「あれはフンドシを洗わずに放置していたら生えていたのだ」

左「不潔だよ!」

三「多分、洗わないフンドシに群生するフンドシダケだ」

左「なにそれっ」

三「以前見つけてな、幸村がキノコを好きだと言っていたから包んで送ったのだ。そしたらフンドシダケの虜になってしまったようでな」

左「なんでそんなトコに生えたキノコを送ったんですか…」

三「とりあえず、俺の部屋の隅は幸村のためのキノコスペース、マジックキノコ独壇場だ」

左「マジックキノコはリアルにヤバイですから。…え、もしかしてフンドシも…?」

三「左近のを…」

左「ぎゃあああ!寝て起きてなんか穿いて無かったと思ったら!!」

三「大丈夫、俺はお前のどんなところでも愛せるぞ」

左「左近ちょっと今リアルに怖いです。殿こわい」

幸「じゃあこれはいただいていきますね。ありがとうございます」去

三「ああ、達者でな」

左「…左近のフンドシキノコダケ…」



三「あ!しょっちゅう見舞いもらってない」





05/07