捨てる神あらば拾う神あり
左 + 三 + ホームレス
左「なに拾ってきてるんですか。捨ててらっしゃい」
三「い、いやだ!そんな、こんなに可愛いのに…」
左「どこが可愛いんでしょうかね。うちにはそんな余裕ありません。もとあったところに置いておきなさい」
三「左近…、聞いてくれ」
左「なんですか」
三「こいつは、ホームレスだったのだ」
風「くく…混沌…」
左「だからなんですか」
三「ネズミを食ってたのだ!不憫だ!」
左「けどあなた、全国各地での捨て風魔による被害を知らないとは言わせませんよ」
三「左近、お願いだ!ちゃんと面倒みるから!」
左「…寝首かかれても知りませんよ」
三「うわーい!よかったな小太郎!」
風「これぞ混沌よ…」
三「よし小太郎、まずは体をキレイキレイするぞ」
風「こんt
三「それ」ざばー
風「……」ぶるぶる
三「あ…、なんか、イイ!ぶるぶる震える風魔…イイ!」
風「…」ぶるぶる
三「よし。拭くか」ごしごし
風「…」
三「こんなもんでいいか。着替えるぞ。そんな半裸じゃ寒いだろう。……この青い肌はもしかして素なのか」
風「…」
三「服はこれを着るのだぞ。有無を言わさずに」
風「クク…、混沌よ…」
三「俺は一度でいいから可愛いペットに可愛い服を着せて散歩がしたかったのだ」
風「…しかし」
三「なんだ。ピンクのふりふりだぞ。青い肌とのコントラストを考えてな。今流行りの、ろりーた、とやらだ。ヘッドドレスも装備するのだ。赤い髪と意外とあうかも」
風「…」
三「さあ着替えるのだ!」
風「…」
三「それからお披露目だな。まずライオンを拾ったという兼続に自慢してこようか」
風「風魔は…、ライオンにあらず…」
三「負けぬぞ、小太郎!頑張れこたろー!」
風「…風魔がんばる」
左(ああ…、ペットの世話をする殿って可愛いなあ…)
05/05