AHO毛
左 × 三 + 幸
三「俺は意外と甘党なのだが、意外か?」
左「はあ…不親切な日本語でどうも」
三「おまえじゃない幸村だ」
幸「えっ、あ、私ですか?」
三「意外か?」
幸「…? …、……?」
左「真田さんむっちゃテンパってますよ」
三「貴様の目は節穴か!幸村のどこが天パだ!むしろ羨ましいくらいのサラサラではないか!第一なんだそのおぞましい活用は!」
幸「そうですよ!私は天パではありません!」
左「…」
三「幸村の髪は一見ごわごわしていそうだが違うのだ。触るとさらさらっとしているのだ。この横ハネは天パではなく、くせっ毛なのだ。触るとやわらかいのだ」
幸「ちょ、え?いつ触ったんですか?」
三「こないだ上田城でお泊り会をしただろう。そのときにこっそりと、な」
左「ま…、まあそういう解釈でいいですけど…」
幸「でも私は三成殿の髪のほうが好きです」
三「…ぬおっ、な、なに?」
左(あ、殿がテンパってる)
幸「色が私のとは違って少し茶色くて、ふわふわしてて」
三「…ぬむう…、もうよい。皆まで言うな」
幸「それにそのアホ毛って言うんですか?そのアホ毛もかわいらしくて」
三「それは誰に教えてもらったんだい?僕に言ってごらん?」
左(わ、殿が怒った)
幸「兼続殿です。なんでも、そのアホ毛がピーンと立っていると欲情していて、しょんぼりしているときは島殿とラブラブな時なんですってね!」
三「そうか兼続か。尊いがどうでもよい犠牲が生まれることになるな!」
幸「よくわからないですがそうなんですね!」
左「…ん?」
三「どうした左近」
左「島殿とラブラブって…」
三「…む?」
左「……」
三「……」ぼっ
幸「?」にこにこ
三「ゆっ、き、むら!!兼続が本当にそんなことを言ったのか!」
幸「え?あ、はいそうです。確かに兼続殿が。こう、楽しそうに笑いながら。慶次殿もかたむくぜー!と言ってましたし。あ、別に恥ずかしがらなくてもいいじゃないですか。かの美しいと言われた森蘭丸殿も小姓だったんですし」
三「俺がこんなムサい小姓を抱えるものか!!」
左「コラ!」
三「主に向かってコラとはなんだコラ!」
幸「あ、三成殿」
三「なんだ!」
幸「アホ毛がしょんぼりしています!」
三「…」
04/25