三成に過ぎたモノ

五人










三「佐和山になにかいいキャッチフレーズをつけようと思う」

左「殿、出会い頭にそれは無いでしょう」




慶「キャッチフレーズ?かぶいてるねえ」

左「慶次さん、殿を煽るようなことを言わないでください」

兼「義だと思うぞ」

左「アンタそればっかりだな」

幸「キャッチフレーズ…楽しそうですね!」

左「ちっとも」

三「左近、お前の言動は目に余るものがある」

左「正論です」

三「しかしだな、俺はこの佐和山に対して良いイメージを持ってほしいのだ」

左「誰にですか」

三「みんなに」

左「これ以上佐和山になにを求めるんですか」

三「素晴らしいものを求める」

左「十分でしょう」

慶「キャッチフレーズねえ、どうする?」

左「なんでノリ気なんですか?!アンタ佐和山の住人じゃないでしょう!」

慶「いいんだよ。楽しけりゃ」

兼「慶次、それでは不義だ。俺たちは三成のことを真に思っているからこそキャッチフレーズを考えるのだ」

幸「そうですよ!」

三「兼続…幸村…」きゅん

左「なにこっそり喜んでるんですか!落ち着いて考えてください殿!アナタは今、佐和山のキャッチフレーズを
考えること以外にやることがあるでしょう!」

三「左近をどうやって説得するか」

左「アンタ一回風呂に入って落ち着けえええ!」



三「お前がナー」

幸「落ち着けモナー」

兼「餅つけ!」

左「ハンパにネラーを気取らないでください!怒りますよ!」

慶「まあまあ、落ち着けって。とりあえず今一番優先させるべきことはなんだ?」

左「殿にしごt

三「キャッチフレーズ!」

慶「よし、キャッチフレーズを考えるぜ」

左(ああ…慶次さん…)



兼「見ろ、幸村。アレが本物のオルツだ」

幸「オルツ…ですか?」

兼「orzのことだ」

幸「ああ!なるほど!」









三「あーでもない」

慶「こーでもない」

兼「それでもない」

幸「どれでもない」

三「それはダメだ」

慶「これもダメだ」

兼「アレもダメだ」

幸「どれもダメだ」


左「……」


三「……ふう」

幸「決まりましたね!」

三「うむ。これも皆の働きあっての結果だ。感謝する」

兼「石田三成らしくないことを言う」

三「今ここに、佐和山キャッチフレーズ討論会、終結す!」

慶「いえーい!」

左「ようやくですか。で、どうなったんですか」

三「ふふふ、知りたいか?」

左「知りたくないですけど聞かないと拗ねるんですよね」

三「ふふふふ、知りたいか?」

左「ヘタな焦らしはしないでください。アナタ案外言いたがりでしょう」

三「そんなことない」

兼「私たちの努力の結晶を知ってくれ!」

幸「頑張りました!」

慶「楽しかったぜ!」

左「ああもういいからなんなんですか?そのキャッチフレーズってのは」



三「うむ」





いつまでも

堅城だけでは

無いですぞ

歌って踊る

佐和山城



かっこ、じあまり。





左「ごーしちごーしちしち?!」