大人の階段

義トリオに振り回される左近









兼「あー……、眠いな」

幸「おやすみなさい」

兼「いやまだ昼間だから起きてる」

三「しかし、確かに眠いな」

幸「どうしてでしょうねえ。やっぱり島殿がお年玉くれないから……」

三「そうだな、くれないな。昨日頑張ってねだったのにふざけるなって言われた」

兼「島殿こわい」

幸「最近島殿こわいですよね……。なにがあったんでしょう」

三「わからん。ストレスでも溜まってるのかな」

兼「ストレスが溜まってるときはな、アレがいいぞ。アレ」

三「アレ?」

兼「アレだ。えーと、なんて言ったかな……。ともかく、アレだ、うーん……、こう、手のひらに人って三回書いて呑み込めばいい」

幸「……」

三「どうだ、実際にやってみた感想は」

幸「兼続殿に対するストレスが膨張しました」

兼「気のせいだよ」

幸「そうですか」

三「左近ならお年玉くれると思ったんだけどな。ストレス溜まってるんならしかたないな」

兼「それにしても……はあ、新年だというのにダウナーだな」

幸「……乳首を噛んであげましょうか?」

兼「えっ、いや、新年早々そんなハレンチいらない」

幸「いやもう、もげるくらいに噛み千切ってあげますよ。ダウナーなんて言ってられなくなりますって」

兼「そんな恐ろしい解決案はいらない」

三「それに、乳首なくなったら子供ができたとき大変だもんな」

兼「……いや、私は男だから牛乳は出ない」

幸「牛乳は出ないでしょう。人だもの」

兼「そうか。言い直す。ミルクは出ない」

三「出るだろう」

兼「……いや、別のところからは万一の可能性で出ることも無きにしもあらずだが今はそこの話はしていないだろう」

三「そうか。すまん」

幸「それにしても、男の人ってなんで乳首があるんですか?」

兼「……人だからじゃん?」

幸「だって、お乳出ないんでしょう。女の人は子供にミルクをあげるからついているんですよね。じゃあ男の人ってなんのためについているんでしょう」

三「……人間の体に無駄な部分はほとんどないらしいからな。なんでだろう」

兼「そういえば、普段使わないな」

幸「あ、でも兼続殿は乳首活用できそうですよね」

三「ああ、右乳首を押すと『義!』左乳首を押すと『愛!』右乳首を左回転させると『愛する兵士諸君!』って感じで」

幸「戦場でいきなり胸元に手をつっこんで自分でいじって『義!』って言っている直江さんとお友達の真田です、こんにちは島殿」

左「新年早々インポッシブルな暴露で戸惑いました」

兼「島殿、これ全部幸村と三成の妄想だから」

左「え、直江殿って二人のオカズにされているんですか」

兼「……え、そんなことないよな?」

三「俺は余すところなく正常だ」

幸「むしろ不名誉ですよ」

兼「だそうだ」

左「そんな二人からどういった経緯で先ほどの話になったんですか」

三「いや、女の乳首って子供にあげるミルクが出るだろう。だから必要じゃないか。だが男の乳首はミルクが出ない。じゃあなんのためにあるんだろう、と」

左「それで直江殿が変態になっちゃったんですか」

幸「兼続殿ならあるいは……と」

兼「ほんと失礼なやつらだな」はっはっは

左(笑って許せるなんて)

三「それにしても、なんであるんだろ」

兼「不思議だな」

幸「……」ジッ

左「そんな見られても」

三「左近はなんでだと思う」

左「ただの性感帯でしょう」

兼「……快感なのか?」

左「真顔で質問されると左近が恥ずかしいこと言わされているみたいでとんでもなく恥ずかしいですけどそうなんじゃないですかね」

三「信じられんな」

兼「……試してみるか?」

幸「真田幸村」

兼「直江兼続」

三「……石田三成。痴遇を得て嬉しく思う」

左「試すって。というかあんたら乳首触られたことないんですか」

三「普通あるのか?」

左「……いや、男はあんまりないと思いますけど、お兄さんたちみたいに若くてキレイならあるんじゃないかな、と思っただけで」

兼「あるか?」

幸「ないっす」

三「ないな」

左「へー、意外にピュアボーイなんですね、みなさん」

三「左近、俺は知っているぞ。お前の乳首は黒い」

左「は?」

三「乳首が黒いということはアレだろ。淫乱なんだろ」

兼「へー」

幸「初めて知りました」

左「いや乳首って普通、年を取るにつれて黒くなるもんですって。ちょっと皆自分の乳首見てみなさいよ。絶対黒いって」

三「多分ピンク色だ」

左「そりゃあんたエロゲのやりすぎです」

兼「じゃあ私は紫がいい」

幸「私は赤がいいです!」

左「希望を言ったって」

三「左近は黒ー。変態ー、ハレンチー」

兼「近寄ったら性病うつるぞ!」

幸「うわああ!」

左「あの、帰ってもいいですか。実家に」

三「冗談だ許せ左近」

幸「それにしても今日は勉強になりましたね。乳首は性感帯!」

兼「いつか役に立つぞ、幸村」

幸「はい!」

左「……」

三「しかしなあ……、乳首なんて触ってもくすぐったいだけだろう。本当に性感帯なのか?」

兼「試してみるか?」

左「ダメです」

三「え」

左「え、って。大人なんですから冗談じゃ済まされませんよ」

幸「本気ならいいってことですか」

左「え」

三「誰の乳首で試す?」

兼「言いだしっぺだろ」

三「……俺か!」

幸「いや、島殿でしょう」

兼「よし、冗談じゃなくて本気で試す。オッケー?」

三「オッケー!」

幸「本気で試します!」

左「……マジで勘弁してください」ダッ

三「あ、逃げた!」

兼「追いかけるぞ!」

幸「イエッサー!」

左「ふざけるなー!」






01/05
(新年早々下ネタかましました/もうこのサイトは義トリオとかじゃなくて痴トリオでいいです)